KATOの旧C11が異常走行!

 KATOの旧C11(2002)が走行中に時々フルスピードになるという異常走行が発生して、それも前進で発生して後進では発生しません。どうして?。。最初は自作のPWM方式のパワーパック内の接触不良(半田付けが取れたり)かと疑いましたが、もう1台のC11や他の動力車ではこの現象は起きないので、このC11固有の故障と断定して分解してみました。しかし、モーターの分解まではできなかったので、ゴミの除去とモーターを無水アルコールで洗浄してからテスト走行してみましたが、あまり改善しませんでした。

 再度、分解したところモーターから何やら黒い粉が落ちてきて、気がつけば指先が黒くなっていました。そこで、モーターを叩いてみたら出るわ出るわ黒い粉が、そうです、モーターの整流子に接触しているブラシの磨耗カスです。長年使用しているとこんなに出てくるのかとびっくりしました。ただ、これが主原因ではなく少しはよくなりましたが、完全には直りませんでした。

 異常走行の発生には方向性があるので、前側のライトモジュールと後側ライトモジュールを外すと改善するようなので、各モジュールを調べてみるとLEDと抵抗でLEDには逆起電力対策のコンデンサーが並列についているだけの回路でした。LEDは整流素子ではないので点灯はしているが逆耐圧が低くストレスで劣化しているか、コンデンサーが湿気で劣化してリークしていることを疑いました。

 チップコンデンサーは外装していないので、湿気には弱く組立後に対策すべき電子部品で、対策しない場合は使用環境が厳しく制限されるものですが、鉄道模型の世界では無視されています。そこで、LEDをウォームホワイト色のLEDに交換して、コンデンサーは3300pFに変更して常点灯対応に交換しました。

 まだ直ったか半信半疑でしたが、ばらばらにした部品を組立ててテスト走行してみたら、見事に直りました。

 故障していたC11の復活
C11の復活
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    カレンダ

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